
ボンジュール、むぎ(@muuugi105)です。
今回は優先席について書いてみようと思います。ネットとかを見ると、優先席について様々な意見がありますよね。
私は現在フランスに住んでいるので、フランスと比較しながら優先席について考察してみたいと思います。
では、行ってみましょー!
フランスの車内の様子

フランスにも優先席があります。
写真はメトロの優先席についての表示ですが、
これによると優先席の優先順位は…
- 戦争で負傷した方
- 視覚障がいを持っている方、労働災害で負傷した方、そして付添いの方
- 妊娠中や4歳以下の乳幼児を連れている女性
- 75歳以上のご高齢の方
という事でした。
もちろんこれに厳格に従う訳ではなく、フランスでは優先席に関わらず席が必要な方は他の乗客にお願いするし、席が必要そうな人を見かけたら声をかけている光景をよく目にします。
つまり、フランス人は乗客同士で気さくにコミュニケーションを取っている感じです。
そして、親切を当たり前に考えている人が多いような気がします。
一方、日本の場合
ネットで見かける意見は、
- マタニティーマークを付けて優先席付近に立っていたけど、誰も席を譲ってくれなかった
- 妊婦さんに席を譲りたいけど、間違えたら失礼かも?
- 高齢者に席を譲りたいけど、席を譲ったら断られるかも?怒られるかも?
- 内部障害があり、見た目は健常者に見えるので、優先席に座りにくい
などなど色々ありました。
気持ちは分かります。
親切にすると「恥ずかしいな」とか周囲の目を気にしたり、席を譲る場合「妊婦さんじゃなかったらどうしよう」「おじいちゃんおばあちゃんだけど元気なのかな」とか色々考えちゃいますよね。
それに内部障害がある場合は、やっぱり優先席に座りにくいですよね。ヘルプマークという、妊婦さんでいう「マタニティマーク」のようなものがありますが、あまり一般的に知られていないのが現状ですよね。
日本人の傾向をまとめると、
- 席を譲ると恥ずかしい⇒電車の車内という閉鎖空間の中で、周りの目が気になる
- 席を譲りたいが声を掛けられない⇒「恥ずかしい」「断られたら…」「怒られたらどうしよう…」
- 席を譲ってほしいが声を掛けられない⇒「恥ずかしい」「誰も譲ってくれないかもしれない…」
- 日本人は好意を素直に受け取らない⇒他人に迷惑かけてはいけないという気持ちが強い
という感じでしょうか。
思ったらすぐ行動に移す&ある意味素直なフランス人とは違い、日本人は深読み&考えすぎでしまうようですね。
その辺が優先席の在り方を難しくさせているのかもしれません。
私の意見
本来、優先席は必要ではなく、普通の席でも譲り合いが出来れば理想だと思います。
でも理想通りに行かないから優先席があるんですよね。
そもそも優先席って「優先」なだけで、絶対に座れる指定席ではありません。それに定義もあいまいです。そこに人の善意と、日本人独自の「空気を読め」「察しろ文化」が絡み合ってくるのでややこしくなっているんだと思います。
妊婦さんやご高齢の方でも優先席が必要でない方もいます。反対に外見では分からない病気もありますし、人にはそれぞれ事情があります。
だからこそもっとシンプルに乗客同士がコミュニケーションを取っていけばいいのかなと思いました。
それを踏まえて、
- 優先席が必要だったら自分から他の乗客にお願いしてみる
- 席を譲るか判断に迷ったら、いきなり席を譲るのではなく、「座りますか?」と声をかけてみる
- 席を譲られたら「ありがとう」と感謝し、ありがたく好意を受け取る
という事が大切なのではないかと思います。
私がNGかなと思う行為は、
- 優先席に座れて当たり前だという態度
- 席を譲られて怒る(妊婦に間違われたとか、高齢の方で自分が高齢者に見られたくないなど)⇒好意の上でのことなので怒る必要はないと思う
です。
色々な意見をいただきました
インスタで「優先席」についての漫画を掲載しました。
皆さまから色々な意見をいただいたので、一部ご紹介したいと思います。
- 優先席なんて作らないで、全席優先席にしたらいい
- 「助けた方がいいかな、声かけようかな…」と思ってるうちにタイミング失ってしまう
- 日本人ならではの謙虚さが声かけをしにくくしてるのでは
- 優先席に座っている人ではなく、普通の席の人が気を利かせて席を譲ったりしている
- 高齢者や妊婦さんには優先席でなくても声をかけている
- シンプルなことなのに難しい。みんなの心や気持ちに余裕が無いのかもしれない
- 日本人はコミュニケーションが下手。日本人ももっとコミュニケーション取るようになればいいのにと思う
色々な考えがありますね。
優先席について正解はないですが、もっとお互いが声を掛けあい、みんなが過ごしやすい社会になればいいなと思います。
ではまた(╹◡╹)♡